線維筋痛症の痛み、実は脳と自律神経が関係していた！今日からできる対策とは

全身の痛みに悩まされ、何をしても改善しない…。
もしかして、それは線維筋痛症かもしれません。

毎日、疲れが取れず、やる気が起きない。
もしかしたら、自律神経の乱れが原因かもしれません。

線維筋痛症とは？その症状と原因

線維筋痛症（Fibromyalgia）は、広範囲にわたる慢性的な痛みや疲労感を特徴とする原因不明の病気です。

特に筋肉や軟部組織に痛みが集中し、日常生活に支障をきたすことが多いです。

主な症状には、広範囲の痛み、深刻な疲労感、睡眠障害、認知機能の低下、
頭痛、過敏性腸症候群（IBS）、うつ病や不安障害などがあります。

痛みのメカニズム：中枢感作とは？

近年の研究により、線維筋痛症の痛みが
「中枢感作（Central Sensitization）」という現象によって引き起こされることがわかってきました。

中枢感作とは、脳や脊髄などの中枢神経系が痛みを過剰に感じやすくなる状態です。

この過敏状態が、通常は痛みを感じないような刺激に対しても強い痛みを感じる原因となります。

自律神経と線維筋痛症の深い関係

自律神経系は、交感神経と副交感神経から成り立ち、身体の多くの自動的な機能を調節します。

線維筋痛症の患者は、しばしば交感神経が過剰に活動し、
副交感神経が十分に機能していないことが報告されています。

自律神経の乱れが痛みの悪化やその他の症状の出現に繋がっていると考えられています。

自律神経を整える具体的な方法

自律神経のバランスを整えるためには、以下のような方法があります

1. リラクゼーションテクニック
   • 深呼吸：深くゆっくりとした呼吸は、副交感神経を活性化し、リラックスを促進します。
   • 瞑想：定期的な瞑想はストレスを軽減し、自律神経のバランスを改善します。
   • ヨガ：ヨガのポーズと呼吸法は、身体と心のリラクゼーションを促進し、自律神経の調整に役立ちます。
2. 規則的な運動と健康的な生活習慣
   • 軽い有酸素運動やストレッチングは、身体の緊張を緩和し、自律神経のバランスを整えます。
   • 十分な睡眠：質の高い睡眠は、自律神経の機能を回復させるために重要です。
   • バランスの取れた食事：栄養バランスの良い食事は、全体的な健康と自律神経の機能をサポートします。
3. ストレス管理
   • 時間管理：過度なストレスを避けるために、スケジュールを整理し、適切な休息を取ることが重要です。
   • 趣味やリラクゼーション活動：自分の好きなことを楽しむ時間を持つことがストレスの軽減につながります。

専門的な治療の選択肢

自律神経を整えることは、線維筋痛症の症状を軽減し、生活の質を向上させるために非常に有効ですが、
根本的な治療にはなりません。

以下のような専門的な治療法と組み合わせることが重要です

• 認知行動療法（CBT）：ストレスや不安を管理し、痛みの認識を改善するための心理療法が有効です。
• 薬物療法：痛みや睡眠障害、うつ症状などに対する薬物療法が症状の改善に役立ちます。
• 運動療法：適度な運動は痛みの軽減と全身の機能改善に効果的です。
• マッサージや鍼灸：これらの治療法は、筋肉の緊張を緩和し、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。

もしかしたら、あなたも線維筋痛症かもしれません。

でも、諦めないでください。今日からできることから始めてみましょう。

ゆるめるケアという選択

線維筋痛症は、原因不明と言われており、
これでいい、という方法はないようですが、
自律神経を整えることは、良いようです。

これは、とても当たり前のことです。

体調不良の状態は、自律神経が乱れていて、
自律神経が整っている状態は、体調が良い状態となります。

体調と自律神経がお互いに影響を及ぼし合っているので、
線維筋痛症に限らない話ですが、

原因不明の体調不良には、
自律神経を整えるケアが自分にできる唯一の方法だと、
私は思います。

具体的なケア方法を動画で紹介しておりますので、
朝晩の１日２回、朝起きた時、夜寝る時、のタイミングで
ぜひ、やってみて下さい。

ただ、ここで注意して欲しいのですが、
ケアであって、治療法ではない、ということです。

ケアという方法は、治そうとする方法ではなく、
この場合で言えば、気持ちよくなっていく方法です。

治す方法は、キュア（治療）になります。

そして、治そうとせずに、気持ちよさを意識することが
自律神経を整えるうえで、とても重要なポイントになります。

まとめ

線維筋痛症は、脳と自律神経の機能異常が関係している複雑な病気です。

自律神経を整えることは、症状の改善に重要な役割を果たしますが、
専門的な治療と組み合わせることが必要です。

リラクゼーションテクニック、運動、健康的な生活習慣、ストレス管理など、
多角的なアプローチで自律神経のバランスを整えましょう。

もし、線維筋痛症の症状が続く場合は、専門医に相談することをお勧めします。

適切な診断と治療を受けることが、症状の改善と生活の質の向上につながります。